耐震偽造って何?

ついに来たらしい。耐震偽装グループの一斉逮捕。
忘れかけた頃にどっと来た。

しかし、告発者イーホームズまでも偽装グループに入れられてる。
おかしいんではないかい??
確かに検査機関にも責任はある。当然だ。
しかし彼らは勇気ある告発者でもある。
姉歯がらみでは偽装物件全体の40%に関わっているが
残りの検査機関はどうしたの?
何ゆえ1社だけが偽装グループの仲間扱いなのだろうか。
疑問に思う人は多いはず。

この際、関係した民間も官の機関も全て洗いざらい公開捜査したら、
と思いたくなる。
不公平はいけない。スケープゴートを出してはいけない。
皆等しく責任をとるべきだ。

さてさて、今回の事件でよく聞かれる。
今、設計事務所は大変でしょう?と。
これには、えっ何が?と答えたい。
そもそも、何度も言っているが、設計事務所の種類は多岐に渡る。

我々は「施工独立型」の設計事務所である。
いかなる施工会社(建設会社、工務店等々)と一切の金銭的関わりを
持たない。
それ故に思う存分に設計監理が出来る。

それに対して「施工従属型」の設計事務所がある。
意匠、構造に関わらず、施工会社に従属し、半ば外注事務所と化し
金銭を受け取っている設計事務所だ。

こちらは自由に設計とはいかないだろう。
勿論、監理も。経済最優先の施工会社が頭についてるから。

姉歯元設計士は後のグループに属する。
いわば、医師でいえば、病院勤務と、独立開業との違いくらいある。

何度も言うけれど、この国は「設計施工分離」が出きていない
いわば設計業態としては未熟児なのだ。

どうか、我々「施工独立型」設計事務所の長い長い苦闘と努力を
理解して欲しい。
我々は施主の利益のために戦い、この国の文明を創出する為に
頑張ってきた。
まだまだ続くだろう、この長い戦いは。
それを支えるのは、施主をはじめとする周囲の方々のあたたかい理解と
応援だけなのだから。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です