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夢)故郷への道の終焉

夢)故郷への道の終焉

工事中の道路。右側には切り立った崖。川が流れている。これから工事を進めて道を伸ばそうとしているのだろうか。道路のへりに腰をかけて、二人で川を覗き込んでいる。足を宙でぶらぶらさせながら子供のように。隣に座っているのは故郷のロックハウスのご主人だ。実は仕事関連で繋がりがあったみたい。測量のこととか話題にしている。将来のことを二人で無邪気に話している。と、突然大きな音と共に、大型の掘削機が逆走を始めた。せっかく作りかけた道路がざっくりと割れ、土砂が崖下の川へと流れ落ちていく。とっさに川下に滑り降りた私は巻...
旅に出たい 紅葉 富士山 湖だ

旅に出たい 紅葉 富士山 湖だ

今週も何とか予定終了。何時ものように8時過ぎに事務所を出る。外の上野公園は銀杏が色づき光の中で空気が震えている。ああ外に出たい。目の前の景色を手にしたい。移ろう季節はいつも窓の外だけ。ディスプレイの内側にいるような気分だ。そう年末は忙しいのだ。自動販売機に行くついでに両大師殿にひとっ走り。薄茶色に染まった大桜、見返り車を見ながら大急ぎで本殿で手を合わせる。今年も終わってしまうね。どうも有難う。上野公園の噴水まで道路を渡ればすぐなのに、ぐっとこらえて事務所に戻る。気がつけばブラインドの外は森の上に沈み...
ずる休み

ずる休み

昨日決めた。3連休ずる休みだ。風邪でもない、台風でもない、もっとも今晩から大雨の予報だけど。何ていい気分だろう。仕事も忘れ、PCからも離れ、頭を完全にアナログに戻すことにした。手始めに朝から壊れた食器洗浄器の修理にとりかかる。4日前に壊れネットで調べて自分で治すことにし部品を注文した。大阪から昨日部品は届いていた。ネットのブログによると簡単そうだった。それが自己修理の理由だった。蓋を開けて後悔した。このまま放り出して奥様に笑われて、TOTOの修理センターに来て貰った方がずっと楽そうだった。心の中で半...
上野公園のKERA

上野公園のKERA

ようやく仕事のペースが落ち着いてきた。ほっとしていつもの散歩コース。両大師から科学博物館のでっかいクジラの模型の前を通り噴水池にたどり着く。ふきあがる水の束に心が躍り、緑の藻に浮かぶ水泡に目を奪われる。ああ秋が来た。スタバに目をやるといつものように外まで行列。地元の私が一度も入れないなんて・・。スタバの横の広場で何やら人だかり。いつもの大道芸。何気なく覗き、いつでも帰れる心の準備。ところが・・。KERAという名の長茶髪の男の語り口に人生を感じた。そんなにむき出しで話すのかい?普段はプロのTDLダンサ...
天空の楽園

天空の楽園

天空の楽園って何?ジブリかい?気持ちよさそうな高原に浮かぶホテルのパンフに書かれたキャッチコピーを見て、その気になった。関東は酷暑の兆しが見え始めた7月。なぬ会員制?そんなこと構わん、何とかなる、で探したら右が会員棟、左が一般ホテル作りはほぼ同じ。お風呂も一緒という安直な作り。早速予約。風邪に押されて予定は2日ほど延びたけれど仕事の合間をぬってドンピシャリで予約。8月の初めに早めの夏休みを取る。車山高原の頂上から見て左側にあるスカイパークホテル部屋からの眺め室内、標準的ツイン、まあまあやね。食事も雰...
忙しいのにも訳がある

忙しいのにも訳がある

先月、今月の初めと体が壊れるかと思うくらい忙しかった。帰りの常磐線、真っ暗闇を突っ走る電車の窓に映る自分の影は背中が曲がり、傷ついた獣のように見えるくらいだった。さすがに危機感を覚えた。対策は?急には助っ人もいないし外に出そうにも、頼みのところは私以上に忙しい。電話しても受話器からかすれた疲れた声が返ってくるだけ。これじゃ谷間に向かって一人叫んだ方が気が利いてる。自分の返ってくる声の方が元気だ。ところがぎっちょん。ここへ来てピタリと止まった。電話が壊れたのかと思うくらいに静かになった。外では乾いた風...
メーラー変更

メーラー変更

この1ヶ月はメーラー(メールソフト)の変更に費やした。ほんと無駄な時間の連続だった。WIN XPでのoutlookexpressからの変換。1)シルフィードなる国産フリーソフト・outlookexpressからの乗換え変換はデータはスムーズ。・アドレスは一部のみ変換、残りは出来なかった。・署名も×。・右クリックでsendtoでは手動で設定するが西ヨーロッパ言語になってしまった!・新規作成ではテキストのみという馴れない設定。 HTMLは使えず、垢抜けないレイアウトでメール本文が出来上がる。・コピー貼り...
新年度だ

新年度だ

5月が年度末だった。そして今6月。お茶の一杯も飲まないうちに、はいよと始まる日々。考える時間が欲しかった。だってカンレキだぜ。何をモチベーションに生きていくんだい。ここ2年で劇的に変わってしまった。心と体のリズムが。暇さえあれば上野公園へせっせと通う。新しくなった噴水池を見ながらドックオブベイを心の中で鳴らしてみる。いやいや、貨物船なぞ通るわけも無い。どこかにモチベーションのかけらが落ちてる訳でもない。一所懸命、とは自分の為の言葉かと不良おじさんはつぶやく。一歩ずつ自分に納得させてきた。まだ働くんだ...
ともだち

ともだち

もうカンレキだねお互い。そんな話しをする為に会いに行く。流山にある病院。親父の最後の場所。通いなれた道をYに会う為に日曜の朝の風に吹かれる。5月のGW中に妙な気分になった。寂寥感。皆いなくなってしまう。そんな気分。最初、駒込にあるHさんのマンションを訪ねる。もう何年も会っていない。携帯は何時からか着信拒否。年賀状の住所を頼りに六義園の裏にある、小さな高層マンション。めざす部屋にHさんはもう住んでいなかった。狭くて暗い中廊下に面した子供のマークのついたチャイムを押し続ける。年老いたお母さんと二人暮しの...
芦別物語の閉鎖

芦別物語の閉鎖

芦別物語を閉鎖した。サドンデス。不愉快なことがあると緊急処置を取らざるを得ない。本来間違いは即損失となり、埋め合わせは瞬時に的確に行わなければならない。そんな都会の超絶ルールとは違うんだろうね。ま一生懸命に免じてこれ以上は追求しないこととする。間違った行為も許すこととする。優しい顔の社会的な私はそう言う。ただし私の中の強力な獣が眠らせてくれない。夜が明ける前に体が咆哮する。動物だこりゃ。ふらふらになって事務所に向かう。でもそんな状況が許される場合ではない。じっくり眠らなければ。かくして強制執行。自分...