RCの家

新しいRC造の家に住み始めて半年が経った。

最初の2ヶ月は 段ボール箱に埋もれて埃と荷物の中で生活していた。
でも 意外と早く片付き 今ではもう10年も住んでるような雰囲気に家の中は 様変わりした。
洗面所はイタリアの農家の様だし、初めて持ったウオークインも古い洋服達が個々の居場所を求めて主張している。
思い切って買った2つの緑色のソファには以前から棲み着いているちび達が存在を誇示している。

小さな10坪くらいの庭に新しく木を植え、 芝生を植え 30年以上やったことのない雑草取りをやっている。
日々がこんなにも安定して静かで心穏やかで楽しく 過ごせるものとは思わなかった。

マンションで暮らしていた頃は 夜10時を過ぎると急に体温が上がり 平熱時よりも1度 近く 上がったものだった 。
今考えると それは眠りという安らぎにつく前の準備段階ではなく、来るべき 朝の騒音に対する身構え として起きていたのかもしれない 。

いずれにせよ 日々心は落ち着かず、 緊張状態にあり 体は カチカチだった 。
それが今ではすっかり ふにゃふにゃになり溶けそうになっている ナメクジみたいだ。

コンクリートの住宅に暮らしている。

マンションが戸建住宅より優れているのは鉄筋コンクリートで作られてるということだ 。
駅から近いとか高層で眺望がいいとかいう点もあるかもしれないけれど 、決定的なのは 建物の構造だ 。
それが普通の戸建て住宅で満たされてしまうと、もはや マンションに住みたいとは思わなくなる。

圧倒的な 高断熱高気密で結露とは縁がなく、 道路からの騒音、隣接住戸からの声と振動が全くない この安心しきった生活 。
それらは マンションでは決して得られるものではない。

光に目を射られ

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