2013年GWは爺様を捜す旅
2013年5月6日
昨年のGWは親父の生まれた場所、逗子海岸だった。
その帰り道に横須賀を通ったら何かを忘れている気になった。
ここで降りたこと無いよね。
確か坂道から海が見えるんだよね。
そんな幻想がよぎる。
1年後にここに来た。
観音崎を優先したので着いた時には暗くなりかけてた。
横須賀、軍港というイメージでお祖父さんの通った道が見えるかと思った。
横須賀中央を降りても何にも見えへん。
なだらかな坂も続く海も。
見えるのは急速に発展した駅前とルート16沿いのマンション群。
そろいも揃って、南側の山側を向いてる。
後ろは海だぜ。向きが逆。
埋め尽くされた建物の隙間を抜けると、ようやくどん突きに三笠公園がある。
戦艦三笠に乗船したかったけど、三浦半島から回り道してきたので間に合わなかった。
地面にコンクリート漬けされた戦艦。
遊園地に置かれた線路の無いSLの巨大版やね。
親父の記した家系図にも戦艦三笠の名があった。
日露戦争の司令官も遠すぎて白い雲の彼方だ。
もう一つの軍艦スポットへ向かう。
右の海側半島全て立ち入り禁止。横須賀米軍基地だ。
ヴェルニー公園にも軍艦はわずか。
黄昏の影の中に大きな獣のように埋もれている。
ここで何が見たかったのだろう。
もう遠い遠い過去の雷鳴。