5月の風は消えたけど
2017年5月13日
5月も2週間が過ぎてよりゆっくりと過ごせると思ったのは幻か。
僅か2日間で今月のスケジュールは埋め尽くされ繁忙の只中に突入。
また1年が始まる。仕事漬けの日々、仕事がなく不安と焦燥に焼き尽くされていたあの頃は遠い過去。
今は上野公園の美しさと流れの中に身をおいている。
所属する学会の会員規定に過剰な営業を戒める文章がある。
武士は食わねど高楊枝、である。
私は少しでも時間が空くとダイレクトメールを作り、さっさと送る。見知らぬ誰かの琴線に触れるように。
今回もそれをやった。
お陰で本物の楊枝をくわえ続けている。
古い古い仕来たりである。士業である者は営業活動を慎むべし、特に建築においては、である。
今は歯医者さんから税理士弁護士誰でも営業する。
元々営業活動が苦手な人が士業に参入しているのかもしれない。
私もそうだった、今も人と会うのは苦手、宣伝営業などもっての他である。
でも私にはもう一人の自分がいる
打つ手もなく疲弊し絶望に身を捩る自分を尻目に、まるで恐れを知らないかのように立ち上がる影。
そんな存在に最初は驚いたけど、今はすっかり慣れてしまった。裏と表、2つで1つ。
人は誰でも相反する両面で成り立っている、もう一人のあなたは何時でもそばにいて手をさしのべようとしている。
人格が強く固まった人ほど、その傾向は強いのだろうか。