年末の浜田省吾コンサート


有楽町東京国際フォーラムホール A、 今年もまた浜田省吾のコンサートがやってきた。

ファンファンファンというファンクラブ限定のコンサート だから一般の人は来ない、 昨年はそれがちょっと裏目に出て コンサートの音のバランスがいまいちでした 。

今年はその辺が完全に払拭されて 完璧以上 最高のコンサートになりました 。もう嬉しくてしょうがない。

1階の前から30列目くらいの舞台に向かって一番左端の座席、 これが良かった 。左側は通路その真後ろはコーナーで開いている ちょうど1.5M かける2 M ぐらいのスペースが 座席のすぐ横に開いている後ろには誰もいない、 まさに私一人のための ダンシングスペース?

もうおじさん嬉しくて嬉しくて 踊りまくった。 奥様がそれを見て呆れている 、一番踊ってたんじゃない?と言われる。
いかんいかん浜田省吾よりも動いてはいかんのだ、 そう舞台を見比べつつも体が勝手に動く いいのか?
省吾の声が 何よりも一番大きな 楽器となり心の奥に真っ正面から飛び込んでくる。

こんなにストレートな歌を聴いたことがない、コンサートでは 初めて聞く「防波堤の上 」実は一時一番大好きな歌だった。
シングルカットすればいいのにとずっと思っていた歌。

歌を聴きながら体を揺らしながら 思った。芯のほうから熱く溶けていくものがある。自分自身だと思っていたものが実はただの外側の鎧だと感じる。
いつも普段はどれだけストレスを感じ続けていたのか、 どれだけスケジュールに縛られ続けていたのか 、体の芯までガチガチになっていたことが分かる 。

もう少年時代のように体は勝手に回復してくれない もちろん心の中も 。

こうやって好きな歌を聴いて体をほぐしていく それがどれだけ大切なのか 身にしみて分かった。

おじさんが大声を出して名前を叫び歌い涙を流し 恥ずかしいぐらい踊りまくる 。こんなことないよね 。ありがとう 最高でした 。

終了後コンサートの内部の暑い空気に押し流されるように会場を出る。

有楽町 近くの過門香に入る あーこの過門香 上野では時々入ったよね 。久しぶりなんだが帰ってきたような気分 。

この中華特有の黒味噌の香り、油の香り を嗅ぎながら二人で笑いながら 省吾の歌のことを話す 。

年末まだまだイベントはあるぞ、 なんとか1年の帳尻を合わせるのだ 、窓の外は新幹線の長すぎる鼻先が猟犬の群れのように次々と通りすぎていく。

旅に出るのだささやかでもいい。

満たされなかった子供時代の夢と現実。
祝ってもらえなかった年末の誕生日、人生の帳尻を合わせるのだ。

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