40年の時を経て
2005年2月13日
僕らは再会した。
インターネットという利器のおかげで。
芦別で最後に住んだ山の手町、そこで2人は親友だった。
大学までは賀状のやりとり、やがてそれも途絶えた。
僕は東京で、彼は札幌で、そうとばかり思っていた。
多分一生会えないだろう、そう思ってもいた。
でも僕らは再会できた。
いつも通る駅を、彼も毎日通っていた。
会うのは簡単だった。
40年間を埋めることも、昔に戻る事も出来ないけれど
僕らは話続けた、時間が許す限り。
二人は同じ町内だった、でもその距離は子供にはとても大きく、
雪で凍って、すべる道がとても遠く寂しく、切なかったのを
思い出してた。
小学校3年で西芦小に転校した僕にすぐに友達になってくれた。
たったの2年間だったけれど、大人の何十年にも当たるのだろう。
2人とも友達は少なく、内向的だった。
話していて、2人とも驚くほど似ていた事に気づいた。
18歳、浅間山荘事件の翌日、2人とも同じ大学受験場にいた。
すぐ近くにいた。
でも勿論気づかずに次の日には900km離れていった。
不思議、不思議、今では近くにいる。
話し終わって、自分がなぜここにこうしているのか、
なぜ人生の多くの岐路で選択をしながらここに立っているのか
分かったような気がした。
全て偶然でなく、必然を自ら選んできた事を知った。
帰り道、少し混んだ酔客の多い車内で
周りの人、全てが古くからの友人に思えた。
幸せな時間だった・・・。
旧建築猫の掲示板から転記