建築・デザイン

新国の行方

新国の行方

新国立競技場について建築猫はどう思っているのか?答え、何も思ってない、感じてない。何故ってコンペに参加していないから。巨大過ぎて参加表明すら出来ないから。日本の多くの競技設計は最近とみに実績重視となっている。類似した建物の設計を過去10年以内にやっていること、云々。これでは初めて参加したい者には永遠に初めがやってこない事になる。少なくとも自力では出来ない。それに加えて東京都が近年打ち出したデザインビルド方式だ。設計者は基本設計だけ、あとは建設会社に設計施工でお任せしなさいという方式。http://k...
夢の捨て場所

夢の捨て場所

ヴェネツイア、ビエンナーレ、国際コンペ、勝利の余韻の中、空港で迎える婚約者。愚かな夢を見続けた。恥ずかしいほどの。積み木で組み上げた大きな山を歳月と共に、言い訳と共に一つずつ崩し続けた。エンドマークが出た今、残骸の山は余りに大きく見える。古びた手垢の付いた積み木。この夢はどこに捨てれば良いのだろう。今更替わりは見つからないし。家族に迷惑を掛け続け、何度もやめようと思った。でも帰る場所は何処にも無かった。戻り道を断ち、後ろは絶壁と思い続け前だけを見ながら崩れ続ける橋を走り続けた。命賭けて辿り付いた先に...
疲れ果てて

疲れ果てて

週末が来た。昨日は祭日だったのに普段の2倍のスピードで仕事をこなす。おかげでストレス性のフケも真っ白な粉雪のように肩に振り積もっていたのが、今日になったらピタリと収まる。私の体は本当分かりやすい。不安や心配事があるとこれでもかと体が意思表示する。ウルトラマンの胸の赤ランプと同じ。そこから逃げたら絶対ダメ。立ち向かうと消えてくれる。きっと死ぬまで倒れることは許されないんだろうな、とも思う。木曜日に居間のエアコンが故障して止まった。今日、メーカーの技術の人が来て見てくれた。あっ下に油が漏れてますね。配管...
崩れる世代

崩れる世代

子供の頃建築を目指した。丹下健三の建築を見たから。そのとき全身を走り抜けた雷は手足を震わせ、夕日の影の中に熱い未来の自分を見た。あれはまだ11歳の頃。少年は何も疑わずに夢を追う事に決めた。大学の建築学科に入り、無謀だと言われながらも建築事務所に入り、いくつもの経験を積み、予め決めていた40歳を前に独立した。あれから20年が過ぎようとしている。気がついたら周りに建築をやってる人間がいなくなった。たった一人で波打ち寄せる孤島に浮かんでいた。まるで島そのものだ。硬い岩で出来た不屈の島だ。そして恐ろしいほど...
アカデミー!

アカデミー!

ようやっと学会の会員になりました。といっても別の会員に推薦してもらうだけ。会員証が届くまで時間があるので、無いままでさっさと図書館を利用させてもらった。金曜日の昼間なのにガ~ラガラ、係員2名、利用客2名、検索用PCは使い放題、検索しては所定の書架に行き本の内容を確認。これを10回以上繰り返す。気分はもう常連の会員。昔々、その昔、学生だった頃アカデミーの塊のようなこの場所においそれと足を運ぼうなどとは想像も出来なかった。恐れ多い場所だったのだ、当時の図書館は。今じゃネット全盛、中味の無いネットが巾を利...
ストレスで胃が痛い

ストレスで胃が痛い

先日、現場定例会議に出席する為、千葉県の現場へと向かった。その前から胃がチリチリと痛み出した。上野駅から電車に乗った頃には最高潮。平日昼間の車内は空いており楽々座れた。けれど私の胃は痙攣を起こし、脂汗がたらたらと流れる。ミニタオルが手放せない。電車は走る、現場は近づく。胃痙攣はひどくなる。必死に暗示を掛けて体をリラックスさせ、自分はこんなものにはびくともしない大きな存在である事を思い出させる。数パーセントしか効果なし。こりゃ救急車か?とも思った。やっとこさ電車が目的地に着いた時にはもう体を折ってしか...
コーポラティブセミナー

コーポラティブセミナー

久々にコーポラティブ関連のセミナーに行ってきた。場所は神田にあるとしまち研。40名近く集まり盛況。何故ここで足踏みしているのだろう、それすらも良く分からなくなっている。どれ位の長い月日があれから経っているのか、あの時に何をして何を目指していたのか、良く思い出せないでいた。それが理事長の杉山さんの人懐っこい笑顔を見たら、氷が徐々に解けていくように思い出し始めた。あの夏の暑い日々。汗で濡れたシャツを着たまま歩き廻り多くのことをした事。とにかくきっかけが欲しくて、しゃにむに進もうとした事。でもその時は誰も...
風と湖と猫

風と湖と猫

先週末と今週初め、とある湖(実際は大きな沼)の畔に一日中いた。マンションの改修工事といってしまえば実も蓋もないが・・。平地の3倍の風が常に吹いている。雨が強い日には風と共に下から雨粒が吹き上がってくるらしい。現場にいて次々と来る業者を案内し工事の説明をする。2日間で11人を案内した。結構楽しいものだ。新築ならば事務所にいて、図面を渡して終わり。でも改修工事では事細かに解説して上げなければならない。風に吹かれ、光にまとわり付かれ、猫の視線に遊ばれ、自分が何処にいるのか分からなくなる。黒く大きな豹のよう...
土地情報は夢の架け橋?

土地情報は夢の架け橋?

一昨日、昨日と連続して土地情報持込を行った。これは有力な土地に対して、未だ元気なディベロッパーに買わないかと持ちかける事。こちらへの見返りは設計契約というパターン。某破綻寸前のディベロッパー所有物件だ。既に監理ポストに入っている。価格は1/3。驚く無かれたったの、である。捨て値でも良い、少しでも債権回収したいという債権者の思惑。小金、中金持ちでも買える値段。それも都心の一等地。2割3割引きセールではない。なんという時代だろう。ちなみに私の努力は徒労に終わりそう。さっさと本業に戻りましょう。一昨日もの...
今月は

今月は

何とか2日目の休みが取れそうだ。ほぼ理想的に今年は突っ走っている。殆ど休みが無いのだから・・。普通の3倍のスピード。新記録続出。いい事なのかどうかもう分からなくなった。設計業界も不動産業、建設業も壊滅的打撃だ。その殆どの要因は総合不動産業にある。もう死屍累々だからあえて死者の悪口もないのだが、倒れる前に一言謝ってからにしろ、と言いたい。従来の業態を続けようとすると、時間の裂け目に落ちる。異次元へと移るしかない。そう、マネージメントという次元へ。考え方を変えると、やり方は無限だ。でも頭を使わないと何一...