もうカンレキだねお互い。そんな話しをする為に会いに行く。流山にある病院。親父の最後の場所。通いなれた道をYに会う為に日曜の朝の風に吹かれる。5月のGW中に妙な気分になった。寂寥感。皆いなくなってしまう。そんな気分。最初、駒込にあるHさんのマンションを訪ねる。もう何年も会っていない。携帯は何時からか着信拒否。年賀状の住所を頼りに六義園の裏にある、小さな高層マンション。めざす部屋にHさんはもう住んでいなかった。狭くて暗い中廊下に面した子供のマークのついたチャイムを押し続ける。年老いたお母さんと二人暮しの...