夢)魔法の絨毯はもう飛ばない

友人が二人ちっぽけなぼろぼろの風呂敷をパタパタはたいている。

何それ?かつてはこれに乗って皆で旅したという。遠い記憶がよみがえる。街並みを超えて尖塔をまたいで夢の中でどこまでも飛んで行った。

友人がまだ飛べるよと言って持ったままスライディングする。さらには二人で広げて建物から飛び降りようとする。

慌てて2人を止める。ただのちっぽけな布。もう飛べないんだよ。2人に説明する。

悲しくなってきた。失ったものがあまりに大きい、ただの夢じゃないんだ。飛ぶことは希望、前に飛び出す力、そして若さ。

もう戻らない。

2件のコメント

  • ありがとうございます。
    飛ぶ夢をしばらく見ない、というタイトルを思い出します。
    失い、受け入れて生きていくのでしょうね。

  • こんばんは。

        飛ぶことは希望、前に飛び出す力、そして若さ。

        もう戻らない。

    tamaさんは詩人だと思う。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です