冬の伊豆半島

年に2回は旅行することにしている。

これはコロナ 禍の中でも変わらなかった、8月は奥様の誕生月、 12月は私の誕生月、どちらも長期休暇が取れる時期だ。

このところ 2、3年に1回 は過労で倒れる。

体力には自信があったはずなのに結構 致命的な症状を起こす。

今年は12月14日に突然めまいがして立ち上がれなくなった。 PC で仕事をしている最中に画面が大きく上下に揺れたと思うと吐き気がして体が動かなくなった。

立てないので仕方なく 机の上に突っ伏していた、その後 耳鼻科と内科に行ったけれど 原因は不明。

それでも 12月末に予定していた旅行にはキャンセルせずに行った。
最近はクリスマス前後というのが多い。もっと年末になると値段が跳ね上がってしまうからだ。

伊豆のホテルではクリスマスだからと言って値段が特に高いわけではない。

大好きだった 吉佐美大浜のレストラン、 サニーサイドは去年閉店してしまった。
マスターは40年以上この地でやっていたと話していた。 もうあの浜に行くこともない。もうあの100時間煮込んださらさらしたカレーを食べることもない。

今年はなぜか 2泊とも東急ホテルになった。
いつもの伊豆今井浜東急 と初の下田の東急だ。どちらも オーシャンビューの広い部屋をとった 。80平米 と 62平米である。

下田の東急ホテルはとても古いホテルだ。 昭和30年代に建ったみたい、 立地も眺めもいいのだけれど いかんせん 建物も部屋も古い 。

割と最近 リニューアルしたみたいだけど 水回りが狭すぎてどうにもならなかった。 それでも 妙に落ち着くのはこのホテルの年齢と我々の年齢が近いせいだろうか 。

新しくてペラペラの新建材で囲われたホテルは落ち着かない 。
古いホテルというのはそこに染み付いた人の記憶が空中を漂い、様々な形で客を包み込んでくれる 。それはそれは居心地のいいものだ。

下田のホテルは海岸からかなり上がっていて 砂浜まで庭から階段で降りて行けるのだけど、 めまいがしている私は 中間階のプールで挫折。 奥様 プンプン、 しょうがないね。

翌日はいつもの入田浜 。白さ最高の浜辺。
この場所で波の音を感じ地球のリズムに体を同調させる。

新しくできたピザ屋さんに寄ってお昼ご飯を食べる。
何とも 外観はみすぼらしいけど 素材も味もシンプルで素晴らしかった。

そして今井浜の東急に向かう。新婚の頃からもう何度も泊まっているホテルだ。とてもとても気に入っている、上品でおしゃれで落ち着くのだ。
客の年齢層もかなり高め、きっと僕らと同じような記憶をこのホテルに持っているのだろうか、

下田東急から今井浜東急 に向かったのだけど 、迎えが来る途中の河津で降りると シャトルバスの時間が合わない。
そうだ 今井浜海岸駅 というのがあった。そこから歩けるホテルというのが ここの売りじゃないかと思い出した。

駅から急な坂道を降りて行く。海が見える、遠い遠い記憶が蘇ってくる 、でも体はふらついてかなり危うい。情けない。

早く直さねば・・・

 

 

 

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