八ヶ岳高原ロッジ2020
ようやく取れた夏休み、例によって天候にハラハラしながらもう逃げられない瀬戸際まで実行をためらう。最後はいくっきゃないね。
場所は八ヶ岳高原音楽堂のコンサートとセットになった八ヶ岳高原ロッジ。
ここは大昔ちょうど20年前一度泊まっている、その時はお金がなくて普通にスタンダードだったけど今回はジュニアスイート。57平方メートルある。
前回の記憶では星空がものすごく綺麗でやたらと寒かったこと。
そして朝ごはんがすごく美味しくて、ミネストローネと自家製のジャム食べ放題、本当にこんなに食べてもいいんかいなというぐらい美味しくて美味しくて。
玄関とエントランスホールは木造ものすごく古い雰囲気を釀す、まるで古民家のような太い柱と梁が我々を迎えてくれる奥にはお約束の大型の暖炉。
部屋は57平米あるけれどがらんとした印象、空間密度がなく、用もない大きな机がコーナーに陣取っている。
元々木で囲まれているため窓からの眺望は望めない、それがこの山間リゾートホテルの共通の欠点。
それでも棟の先端にあるスイートだけは周囲の樹木を刈り込んで何とか眺めを確保している。
建物の密度とデザインという点では別棟にあるレストラン棟の入り口とファサードが秀逸。
昔はここで夕食が食べられた。
近場にあるオアシスといえば美鈴池、
ここはもともと周辺の別荘地のための調整池。
前回来た時は何もない田んぼの中のあぜ道に囲まれた四角い池という印象だった。
今回はとても良く整備され自然の湧水池のような雰囲気を醸し出している、遠くには八ヶ岳のうち3つが見えている。
此処に佇みながら、山好きだった義父を思い出す。
山肌のそこだけ芝生のように滑らかな緑の肌をした斜面をゆっくりと登る人を想像する。
誰も知らない田舎から単身上京し、一人で切り開いてきた義父の人生を。