金曜日の帰りの電車、先頭車両の一番目の座席に座り、事故になったら真っ先に死ぬな、と思ったり。身体は疲れているのに頭だけ興奮して休めない。駅に到着して立ち上がろうとしたときに、ふと頭の中に聞こえてきた。仕方なかったんだ、と。そうだ他に仕方なかったんだ。リーマンショックに一気に流され葬られ、3.11に怯え、自分の中に閉じこもってしまった友よ。かつてのエリート達、最難関を突破してきたはずなのに。戦士の心がそんなに容易く折れるなんて許せなかった、戦って負けたのならとも角、さっさと逃げるなんて、そう思ってきた...