ここのところずっと慌しかった。義理の父親が亡くなった。私はこの人が好きだった。2年前に先に逝った義母のことも勿論大好きだった。自分の親よりも妻の両親が好きだった。人として素の自分を語りお互いを認め合う、そんな当たり前とも言えることが八王子の妻の実家では出来た。心が休んだ。疲れた体と心を少しずつ開放できた。どう、最近?。その一言で救われた。その義父が亡くなった。義父が入院したての頃見舞いに八王子に泊り込みで行き、義母の位牌の前で手を合わせる。途端には義母が飛び出してきて義父を呼んでいる。「あんた、こっ...